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学校にて
26日 穴吹の課題の中間発表でした。全体としてアイデアは面白いものがどんどん出ているのですが、コンセプトの論理的な構築法をまだまだ鍛える必要があるようです。コンセプトとして成立していないコンセプトが多い印象でした。プレゼンまであと3週間。難しく考えると余計にループにはまっていくので、シンプルにアイデアを直結できるように導きたいと思います。

その後講師会に参加。現在様々な改革が行われている中で、「クオリティの高い専門教育を」という学校の今後にかける熱意が伝わってきました。また西尾先生から僕のコンペ受賞の報告をしていただき、藤山先生、対馬先生、橋本先生などから言葉をかけていただきました。各専門分野で活躍されている講師の方々の話はとても勉強になります。


また、7月19日のオープンキャンパスにてレクチャーをすることになりました。
高校生にもわかりやすいレクチャーにしたいと思っています。
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by futurestudio | 2008-06-28 16:25 | diary
8/5アートイベント告知
現代美術家で穴吹でも講師としてご一緒している高藤先生から告知のお願いがありました。



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「天と地に舞ふ」
8月5日夜に広島の国宝、不動院にて行われるアートイベントです。
原爆の日の前夜に原爆死没者を送る御逮夜のための追悼レクイエムとして、読経・舞踏・音・灯り・インスタレーションで平和を叫ぶイベントの様です。

魂を揺さぶられような夜を体験したい方はぜひ行ってみてください。
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by futurestudio | 2008-06-27 12:34 | event
建築家の立脚点
建築家は資本主義社会の中で今後どのように存在していくのか。

現代のこの世界では、サーファーのようにうまくその波に乗っかった者が勝つ構図があります。無論、建てる機会に恵まれた者のみにチャンスは訪れるのですが、建築家という非ビジネス的な職能からみると、それは少し寂しい現実の様な気がします。

建築を抜きにして、日常的にこれまで資本主義社会の良い面ばかりを見てきましたが、最近の原油高問題のように、ここ数年悪い面を見る機会が増えてきました。

建築業界という、経済の浮沈の煽りを受けやすい場所に身を置いている中で、一表現者として今後どのような立脚点を模索していくのか、考えてみるべきかも知れません。

ーー

ここのところ、何かと忙しい日々が続いています。
やるべきことが山積しており、当分この状態は続きそうですが、頭は常に冷静でありたいものです。
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by futurestudio | 2008-06-24 02:15 | architecture
出すものと得るもの
広島国際大学建築学科の谷村助教が学生有志3人を連れて来所されました。同大学で8月に行われるワークショップの特別講師に招いていただき、その打合せということでお越しいただきました。

そのワークショップは4年生を対象とした卒業設計を見据えたスキルの向上を目的として行われるようです。約2時間、大学について、ワークショップについて、また卒業設計について議論を交わしました。特に卒業設計のテーマの選び方、コンセプトの構築法について、僕が自分の経験や最近の卒業設計展を見て、感じたことをお伝えしました。その後学生達の作品を見せてもらい、僕の作品をお見せしました。興味をもってくれたので、昔の作品なども引っぱり出して、一つ一つ説明させていただきました。

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学生たちが刺激を受けてくれたようで、良かったです。谷村先生のような若く熱い先生の下、これから成長していく新しい大学の未来に、少しでも協力できればと考えています。

その後、職業訓練校の國本くんがクラスメイト2人と共に来所。
再び僕の作品や事務所にある模型などを出して、説明しました。こちらもかなりの良いリアクションをいただき、さらに調子に乗って奥にしまってあった模型まで取り出してお見せしました。こうして色んな方のリアクションを見、意見をもらうことは本当に参考になります。

今後も、積極的にアウトプットすることで、得られるリフレクションを大切にし、インタラクティブに向上するというスタンスで活動していこうと思います。
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by futurestudio | 2008-06-18 00:36 | office
困難と闘い、美酒を嗜み、人に酔う
13日 ここ数日間取り組んでいたプランを引っさげ、アーバンビューグランドタワーの陳建一氏のレストランにてランチ打合せ。いろんな問題が絡んでいる計画ですが、ひとつずつ山を乗り越えて最終的に良いものができればと思います。ここの麻婆豆腐は最高でした!

夕方はリノベーションの計画の現場説明会。施工業者の方々と、事細かに図面を見ながら確認。これまた難題山積の計画ですが、業者の皆さんと共に力を合わせて実現していこうと思います。

夜はスタッフ、友人らと共に今年初めてのビアガーデンへ。天気がいいので急遽行くことになりました。夜空の下の宴を満喫したかったのですが、着いて約1時間で閉店。21時閉店は早すぎですよね。

14日 午前中はみっちり仕事をし、スタッフに指示を出した後、午後からお客様にお誘いいただいていた野球大会@廿日市に参加。試合後は皆さんとサウナ@CLUB BEAUX。殆ど行くことのないアーバンビューグランドタワーに2日連続で行くとは奇なる偶然。優雅な空間で疲れを癒し、八丁堀シャンテで食事会。僕より一回りくらい上の方々のパワーに圧倒されましたが、心身共にリフレッシュできました。

16日 午前中は事務所でスケッチ。午後からある会社のNさんを訪ねる。途中立ち寄ったケーキ屋でオーナーの奥さんに「新聞見たよ!」と言われ、嬉しくなる。Nさんには初めてお会いしたのですが、トイレコンペや14日の中国新聞の記事を見て人間的に興味をもったのでぜひお会いしたいと電話を頂いていました。幅広い見識と思想をお持ちで、大変興味深いお話を約2時間伺い、僕のこれまで作品を一通り説明し、共感をいただきました。また僕の名前(文象)についても、形のないもの(文)と形あるもの(象)の融合で素晴らしい名前だと褒められる。少し照れくさい。

こうして色んなジャンルの方に、興味をもっていただけることは、ありがたいことです。これからも熱い方々に声を掛けてもらえるように、走っていきたいと思います。
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by futurestudio | 2008-06-16 22:44 | diary
建築を考える上での「視点」
今週も公園トイレコンペ受賞の反響が続いています。

色んな方と話をする中で、この提案に関して本質を理解されている方は少ないと感じていますので、再度少し触れておこうと思います。

今回の提案は、デザインの受け方、感じ方は時とともに、流行とともに変化するものであり、公園のトイレという公共のものには、もっと長期的に変わらない価値を埋め込む必要があるという思想が根底にあります。

この考え方自体は、都市的観点から導き出した解答であり、僕のスタンスそのものではありません。どちらかというと、デザインや表層的な要素が好きな方だと思います。今回はそこを割り切って、一点突破することが必要であったのです。

建築を考える時、建築の用途や環境、規模などの条件に応じて、基準となる「視点」が異なってきます。通常の住宅などは主に内部に視点を置き、路面の店舗などは外部に視点を置くことが多いです。今回のコンペでは地球を外から虫眼鏡で覗き見る様な、ずっと引いた視点から考えました。

建築をつくるということは、芸術を表現するのとは違い、そのような臨機さが常に求められると考えています。また、どこに主眼点を置くかによって、最終的なアウトプットも変わってくるのが必然です。

実施に向けた検討がこれから始まりますが、これからはより建築に近い位置での「視点」での検討となります。このプロジェクトは出来るだけオープンに進めていきたいと考えているので、またここで報告したいと思います。
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by futurestudio | 2008-06-13 02:28 | philosophy
人に会う日々/クールビズ建築とは
6日 以前オフィスの内装を設計させていただいた会社のKさんが来所。久々にお会いしたこともあり、楽しく話をさせていただきました。今後ともよろしくお願いします。
夕方、母校の恩師の先生を訪ね、コンペ受賞の報告。我がことのように喜んでいただき、心が洗われるような思いがしました。応援して下さっている方の存在は心強いですし、本当にありがたいです。
夜はいつもお世話になっている方々と食事へ。幅広い話題を肴に有意義なひと時を過ごす。

7日 一日バタバタと作業に追われる。そんな中、計画をさせていただいている住宅のお施主さんが急遽事務所に立ち寄られる。次はぜひゆっくりしていって下さいね。
夕方、広島工業大学のAくんが来所。彼はロンドンに留学希望らしく、事前に連絡をいただいていました。彼の作品を見せてもらい、僕の学生時代の作品やロンドン時代の作品をお見せしました。僕は建築家のコミュニケーションは作品を見せ合うことで初めて通じ合うことができると思っているので、会ってまず作品を取り出した彼の姿勢に好感をもちました。彼のような向上心と行動力をもった熱い人とこれからもお会いしたいです。

9日 事務所で作業&打ち合わせ数件。苦労した計画がやっと動き出しそうです。
今夜からついに事務所の冷房がオンに。クールビズでもそろそろ限界です。建築躯体が蓄熱するため、事務所は昼間より夜が暑いのです。地球のためにも断熱性が高く、蓄熱しない建築の在り方を我々は考えなくてはなりません。
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by futurestudio | 2008-06-10 02:07 | diary
ローテーブル製作
計画中の住宅のリビングに置くローテーブルの製作が進んでいます。
これはリビングを演出する照明としても機能します。

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これから溶接後、塗装してガラスの天板を入れて完成です。

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表札・インターホンカバーも出来てきました。
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by futurestudio | 2008-06-07 12:53 | works
TVなどの反響
昨日の夕方から昨日の夜、今日の朝のテレビのニュースに出てたみたいで、今日は一日、色んな方から祝福の電話やメール、言葉をいただきました。
本当にありがとうございます。

広島にいても疎遠になっている方や、ブログを見た遠方の友人などから連絡をいただき、陰ながら見て下さっている方の存在を改めて知ることが出来ました。感謝の気持ちでいっぱいです。

僕の座右の銘は 「1 pleasure on 9 hardships」
意訳すれば「困難ばかりの道程も黙々と頑張ってれば必ずいいことあるさ」

今日はその「1 pleasure」を感じた日でした。また明日から頑張ります!!
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by futurestudio | 2008-06-06 01:49 | diary
市長公室にて表彰式
今日は広島市役所の市長公室にてトイレコンペの表彰式がありました。

式の後、秋葉市長に激励され、さらに岡河貢選考委員長はじめ、選考委員の先生方より温かい祝福の言葉をいただきました。

驚いたのはメディアの方が多数来られていたことです。式後にインタビューを受け、広島の民放3局(RCC/HOME/TSS)の夕方のニュースに放映されたようです。「HOMEの映りが一番良かった」「少し噛んだね」などいろいろ反響も戴きました。

今日の表彰式やTV取材で、注目度の高い公共の建築をつくるということの実感がわいてきたと同時に、責任の重さに身の引き締まる思いがします。

岡河委員長の講評などから、今回のコンペで評価されたのは、以下の点であると考えます。
・方向を示す屋根により、都市空間の中に長期的な価値を埋め込むことができる点
・屋根の色によって地域のローカリティを生み出すというわかりやすさ
・2方向アプローチで、どんな規模の、どんな形の公園にも設置可能なミニマムなプラン
・コスト面や耐久性など現実性が高い点

以上の点は残しながら、屋根の形・素材や指す方向、また全体のヴォリュームのデザインは今後更に検討していきたいと考えています。各種メディアではデザインなど表層的な部分のみが伝えられていることに、理解はしつつも少し戸惑いはありますが、都市的観点からのこの建築の意味を少しづつでも市民の方にわかってもらえるように努力していきたいと思っています。この建築は公共のものであり、市民に愛され続けるものをつくるために、積極的に色んな方の意見を聞いていきたいと考えています。


以下に提出案主旨文を全文添付します。

Absolute Arrow ー遍在する座標軸ー

私達が恒常的に目にする風景には、水平/垂直という基軸が存在している。建築や植物、そして人は垂直に立ち、海は水平に走り、人間がつくってきた人工物は水平/垂直によるものが多い。それは天と地という絶対的な概念によるものに他ならない。これによって秩序ある文明が成立している。私達人間はXZ・YZ平面上において無意識的にその絶対的なチップを埋め込まれている。

一方で、平面的(XY平面)に見てみるとこの基軸となるものは見当たらない。例えば、初めて訪れる場所では地図のみが絶対的なものとしてあり、地図なしではその場の絶対的要素を知る術をもたない。つまり、人々は日常の中に存在するもの(建築・道路・看板など)を言わば記号として認識し、相対的に自己の生活を成立させている。

本計画は、街区公園という町中に遍在するものを通して、また公園内という見通しの良い場所に設置されるトイレによって、平面的な見えない絶対座標である方位を可視化し、広島のまちに、そして地域の人々に新たなチップを埋め込むことを目的とする提案である。

このトイレの二等辺三角形の屋根は、真北を指す矢印となっている。どのような公園のどの場所に設置されても、この屋根は真北を指す。つまり、この屋根がまちの中に遍在する絶対的なチップとなる。

地域住民や子供たちはこの屋根により、生活圏の日常風景を幾何学的立体として捉えることが可能となる。ここで意図しているのは強制ではなく、日常を捉える認識のオプションを付与することである。

市民に愛される公園のトイレのみならず、世界の中の都市計画的なマクロな観点からも、この北向き屋根のトイレは大きな意味をもつ。このトイレが小さなランドマークとなり、人々にとって日常の新たなイデオロギーを構築する分子となる。
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by futurestudio | 2008-06-05 00:03 | news



建築家 小川文象のブログ Blog of Architect Bunzo Ogawa
by futurestudio