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建築旅行記① ミュールマキ教会@フィンランド
ロンドン在住時、イギリスの激安航空会社RYANAIRを利用してヨーロッパ各地に建築を見に出かけていた。その建築旅行記を少しずつこのブログに記していこうと思う。

今回はこれまで見てきた建築の中で最も空間的な感動を覚えた建築を取り上げようと思う。



ミュールマキ教会/ Juha Leiviska

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フィンランド、ヘルシンキにあるこの教会はフィンランドの建築家ユハ・レイヴィスカの作品で1984年に建てられたもの。

ユハ・レイヴィスカの建築は音楽とも重ね合わせて表現されることがあるように、音を光に置き換えて曲をつくるように空間のストーリーをつくっている。

僕はこの空間に入った時の感動は今でも鮮明に覚えている。強い光、ほのかな光など様々な強さの光が交錯した美しい空間は、まるで別世界の様だった。

またこの空間には、入った時の瞬間的な感動だけではなく、空間の中に身を置くことでジワジワ沸いてくる感動と両方があった。僕が訪れた時は寒い冬だったが、空間内部は光に包まれ、静寂の中に本当に光が音を奏でているような、とても暖かい空間だった。フィンランドという寒い場所に求められる空間の解答を見つけた気がした。ここでの体験で、それまで建築をつくることはスキン(外皮)をつくることだと考えていた僕の空間に対する考え方が少し変わったように思う。また空間を考える時、光と陰というものについて、より深く考えるようになった。

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    規則性と不規則性が調和している


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    時とともに空間全体が変化し続ける


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    祭壇にスリット越しの光が注がれる


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この建築の内部にあんな美しい空間が存在しているとは、外観からは想像もできない

All photographs by Bunzo 2004
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by futurestudio | 2008-04-28 23:39 | travel
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