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プロジェクトの放物線
ここのところ、かなり事務所が忙しくなってきた。スタッフと共に深夜まで作業に追われている。いいことではあるのだが、反面ゆっくり考える時間を確保しづらくなってきているのも事実だ。色んなアイデアの出し方があると思うが、僕の場合は引出しを引張り出すのではなく、ゼロから考える。それは時として非効率的な結果も招くが、とんでもなく独創的な結末を生むこともできる。

プロジェクトを放物線に置き換えると、放物線の最終到達地点を高くするためにはアイデアの初速度と角度がとても重要である。角度が高くなくても、それが一定の枠内の初速度であれば、それなりの到達地点にはなる。初速度には角度があり、高角のものほど落下も大きい。僕はこれを放物線の原理と呼んでいるのだが、ここで言うアイデアはこの角度のことを指し、初速度はその伸びのことを言う。頭のストックの中から引っ張ってくれば、それなりに伸びてそれなりに着地できるのだが、ゼロから考えるということは、高い角度で放出してもどこまで伸びていくのかわからない。つまり、高角で伸びて高い点に到達するまで、放出しなければならない。

ヒットを多く打つよりも、ホームランか三振でいい。学生時代から、自分の考えることはちょっと周りの人と違うという感覚はあった。認められないことでヒットを狙おうとした時期もあったが、僕はこの今のスタイルは貫こうと思っている。日々進んで行く仕事の中で、次々とスピーディなアイデアや決断が求められる。そのたびに文脈を解体してゼロから考えるのはとても勇気のいることだ。不器用なやり方かもしれないが、どんなに忙しくても、放物線の原理でいう角度を常に意識し、ホームランを量産できる様な環境に身を置いていたい。
by futurestudio | 2008-03-04 02:54 | philosophy
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