広島という都市はどのような未来へ向けて歩いているのだろうか。
この度の広島市議会の広島西飛行場廃港決議は衝撃であった。 広島空港の利便性の悪さは疑う余地もなく、東京を中心として東西の地方大都市と比較しても、それは顕著である。(福岡市内ー福岡空港 14分、仙台市内ー仙台空港 28分、札幌市内ー新千歳空港 40分、広島市内ー広島空港 1時間15分) 世界的な観光都市を目指し、大資本誘致による経済の活性化を掲げる広島県政、広島市政にとって、都市のスピードを獲得し、人の外部からの流入口である空港により多くの人を集めることこそが重要であるはずだ。予算がないなら作ればいい。ビジョンがないから予算が理由になるのである。広島オリンピック構想も新交通システムも、市民が共通の夢を描くビジョンがないから予算を理由に消えていくのだ。世界中、日本中の都市が大都市とのネットワークを確立し、経済を活性化することを目標にしている昨今において、過去の失政を引きずっている暇はない。 広島の都市交通インフラの問題は根が深く深刻である。広島駅と市街地が離れている問題、路面電車が市内の主要公共インフラであるという問題、横断歩道や信号が多く車社会にもなれていないという問題、環状線や地下鉄がないという問題、アストラムライン利用者の少なさの問題、広島の政治・経済界の利権問題など、空港問題以外にも問題が山積しているのが現状である。 どのような都市を目指すべきか、またどのような夢を描いていくのか、今考えるべきである。
by futurestudio
| 2011-03-18 11:39
| review
|
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||