Top
鞆の浦判決に思うこと
d0148755_1274670.jpg
広島県福山市鞆の浦の埋め立て・架橋問題に差し止めを命じた判決が出ました。
日本においては、これまで「景観」というものをあまり重要視してこなかったように思います。そのような背景の中、今回の判決は、景観に重きを置き、行政決定を覆すという画期的な判決と言えます。

実は先日の連休で鞆の浦を訪れていました。その際目にした光景は、日常的な住民の生活の不便さも痛感するものでした。今回の件は非常に難しい問題で、一概にどちらにすべきとは言えませんが、「景観」というキーワードに対し、未来を拓く可能性を感じました。

鞆の浦のような美しい場所だけでなく、日常の中にある景観・風景も、私たちがつくっていくという意識をもち、誇りを持てるような景観にしていくべきだと思います。ヨーロッパでは、人々が自分の街の街並みに誇りを持ち、大事にしていく文化があります。日常的に目にする日本の街並みを見ながら、資本主義の産物としての景観を受け入れるだけではなく、積極的につくっていく姿勢が必要ではないかと、常々感じています。
[PR]
by futurestudio | 2009-10-02 14:41 | philosophy
<< 設計ブートキャンプ 9/29 マスカット >>



建築家 小川文象のブログ Blog of Architect Bunzo Ogawa
by futurestudio