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シェルターX サバイバル @広島市現代美術館
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写真:撮影可の「空き缶の家」


今日は前から行きたいと思っていたシェルターX サバイバル 展を見に広島の現代美術館に行ってきた。最終日ということで会場は人が多かった。

お目当ては坂茂氏の作品とその他空間的な作品。
坂さんの紙のログハウスはやはり出展作品の中では、クオリティの高いものであったが、紙のギャラリーやノマディック美術館に続き、僕にとっては3回目の紙シリーズということもあり、少々物足りなさを感じた。仮設のログハウスでは丸いものよりも四角い紙管の方が断熱などを考慮すると適しているのではないかなどと一人でいろいろ突っ込んでいた。紙管の建築は大きい建築の方が生きるように思う。ノマディック美術館は相当いい。

ヤノベケンジ氏の作品は豊田市美術館で見て以来2度目で、1回目の衝撃ほど心に届かず。他にも缶の家、新聞紙の家など空間的なものも、もっといい空間できるんじゃないのというものが多い。一般の方にはわかりやすくていいのかもしれないけれど、僕自身大学時代からこのような類のプロジェクト(下に載せてます)をいくつかやっているので、もっと刺激的なものを期待していただけに残念。テーマが面白いので、東京やロンドン、ニューヨークなどで同じ展覧会をすれば当然ながら全く違うクオリティの展覧会になる。そんなことを感じていた。

全体としてテーマに対する意識の薄さが感じられて、とても強いメッセージ性をもつテーマが一人歩きしてしまっているような気がした。究極の危機における真のサバイバルシェルターとはどういうものか、核心に迫るものが見たかった。現代人に再考を促す展覧会なのだろうけれど、有名なアーティスト達を強いテーマでくくるのは少々無理があったようにも思える。

批判的なことばかりになってしまったが、面白いものもあった。テーマとはズレているけれど、会田誠氏の現代社会の抱える問題をテーマにした作品は最も印象を受けた。

以上僕の建築的視点から見た感想でした。行かれた方はぜひ感想を聞かせて下さい。



*参考:僕の過去の似たプロジェクト

「KARAPPO」 2002 共同制作:高野和哉、竹内州

廃棄ダンボールを皮膜状に積層させて、透過する広島型原爆を原寸大でつくるプロジェクト。
広島平和記念資料館、東京丸の内にて展示された。
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東京芝浦運河沿いにて。芝浦の大通りにゲリラ的に置いて道行く人の反応を見たりもした。

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制作過程1 ダンボールを1cm幅にカットしていき、手で曲げていく。

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制作過程2 型にあわせてボンドで積層させていく。

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制作過程3 マスキングテープでガチガチに固めて硬化を待つ。写真の僕もまだ若い。


「CARDBOARD HOUSE」 2003 ロンドン留学中の短期間のプロジェクト

ダンボールとカッターとホッチキスでつくるダンボールハウス。

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by futurestudio | 2008-04-14 01:25 | review
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